光学ファインダー(OVF)だけで撮ってみた(中央区月島・佃をお写ん歩)
梅雨入りして間もない6月のある日、私はFUJIFILMユーザーの飲み会に参加していた。
とかくカメラ・写真愛好家は、自分のカメラをテーブルの上に置いてしまう習性がある。ほうっておくとおつまみや飲み物を撮り出し、他愛のない話をしようとするが、つい話題がカメラや写真に戻ってしまうのだ。
我々も例に漏れず、お互いのカメラを貸し借りしながら、試し撮りを楽しんでいた。その日の私のカメラには、私が撮っていない友人たちの笑顔やおつまみの写真が残っていた。
話していると喉が渇き、頼んでおいたカシスオレンジを流し込んだ。その時、FUJIFILM X-T2を愛用している友人が、おもむろに口を開いた。
友人A「イナさんX-Pro2使ってるけど、光学ファインダー(OVF)使ってるの?」
イナ「えっ・・ううん。だって視野差が~露出確認が~うんぬんかんぬんモゴモゴ」
友人A「使わないんだったらX-T2でよくない?電子ファインダー(EVF)はX-Pro2より広いし綺麗だし」
私は震えていた。掘りごたつ式テーブルの下で、私の足はわなわなと震えていた。
.。oO(すみません、見た目で選びました。あとなんか、なんとなく持った感じとか撮った感じとかいいなって思って、、、)
誤解しないでいただきたいが、友人の質問に全く悪意はない。X-T2ユーザーとしての素朴な疑問だ。
X-Pro2やX100Fのファインダーは「光学ファインダー(OVF)」と「電子ビューファインダー(EVF)」に分類される。
(1)光学ファインダー(OVF)の特徴
① 被写体がリアルに見える
② 表示遅れがない
(2)電子ビューファインダー(EVF)の特徴
① 視野差(パララックス)がなく視野率100%
② ホワイトバランス等の撮影状態が確認
更に言うと、「アドバンストハイブリッドマルチビューファインダー(HMVF)」が搭載されている。OVF時に右下に小さな小窓が表れ、ピントの確認ができるのだ。
私はファインダーを覗きながら、撮影の設定状況が把握できる(どんな写真になるのかが分かる)EVFの方が好きで、OVFは使っていなかった。OVFは視野差がある(自分がファインダー越しに見えている様子と実際に撮影された画像が若干違う)からか苦手意識もある。
あれから2か月が過ぎた。時折秋の訪れを感じるこの頃だが、私は今も彼の言葉を忘れられないでいた。
――そうだ、OVFだけで撮影してみよう。
ONAのカメラバッグにX-Pro2とTouit1.8/32を詰め込み、私はつくばエクスプレス線に飛び乗った。行き先は中央区月島・佃。
到着してすぐに、背面液晶モニターをオフにした。撮影後、その場で仕上がりを確認しない。
イナ「なんだかこうやって撮ると、フィルムカメラみたいじゃない?」
友人B「だったらフィルムカメラで撮れよ(ファッションでカメラやってんじゃねぇよ)」
.。oO(すみません、デジタルですね、、、見た目から入りましたが写真は楽しいです、、、)
では、トリミングや加工はしていない撮って出し画像を貼り付ける。
この日撮った中で一番好きなのがこれ。路地裏感出てる。
凛々しい眉毛がセクシーだわん。
暑くてチョークもとけますね。もぉぢヂィズもんぢゃぁぁぁ~って感じ。
月島と言えばもんじゃストリートで有名。ソースの香りが食欲をそそる。
横道にそれていく。
なんでそんな所にピントが合ってるのかなって。金魚に合わせたかったんだなって。
看板と自転車が4つずつ。これで色も合ってたら良かったなぁ。
友人C「イナ、どっち入る?まぁ左だよねwww右だと通れないねwww」
ダイエット頑張ります(今日は焼肉を食べに行きます)。
まとめ
カメラ・写真に興味を持つきっかけは、見た目や機能など様々でいいんじゃないかな~?というのが持論です。きっかけは何であれ、写真を撮る楽しみを得られたのですから。持っててムフフって思えると「撮りに出かけたいな」という気持ちにつながります。
前も書きましたが、写真は撮ったその日に戻れる往復切符みたいなもので。人生の一瞬一瞬を切り取る行為は尊いですね。
おっと、それらしいことを言って自分を正当化して終わらせようとしていますが、表現の幅を広げられるよう、これからも努めてまいります。
ここまでお付き合いくださりありがとうございました。